2018年10月07日
ブログの更新も滞りがちですが(書きたいことは温めています)、今年も残り3ヶ月となりました。
夏以降は大きな台風が来たり、秋雨前線やらと低気圧が多く、何となくだるい日が多いように思います。
というのは言い訳に過ぎず、本日はヘマをやらかしてしまいました。してはいけないダブルブッキング。大変ご迷惑をお掛けしました。ごめんなさい。完全に私のミス。今年残り、気を引き締めて参りたいと思います。
2018年09月14日
ブログの更新も滞り、気が付けば中秋の名月も間近となりました。今年は9月24日とのことですが、おぼえていらっしゃいますか。
秋といえば月、月といえば芒、御団子、兎…。では、月になぜ兎が住んでいるのか(どうして日本人は月面に兎を見出すのか)、ご存知でしたか?その由来を最近、ラジオの子ども向け朗読番組『お話でてこい』で知りました。(因みにこの番組、一人のおばさん(おじさん)が、猫やお姫様、いじめっ子、怪物と何でも声音を替えてやらなきゃいけないので、大変無理があって楽しいのです。)
さて、起源はインドの昔話『月とうさぎ』。このお話が大袈裟にいうならば身の毛もよだつほどスリリングというか、ええっ?やっぱりそうくるの!?というか、何だかとても怖い展開なのです。
簡単に言うと…心優しい森の動物たちがいて幸せに暮らしている。そのなかでも特にうさぎの優しさは突出しておりリーダー的存在である。ある時、神様がその動物たちを試そうと、貧しく飢えた僧侶に扮して現れた。動物たちは自分たちが仕留めた食べ物を各々差し出したが、草しか食べないうさぎは特に差し出すものがない。そこで…、せっせと枝を集め…、鍋を用意し…、鍋に火をつけ…。
後は想像力にお任せします。このお話(朗読上のお話)、救いはあるのですが、それにしても幼稚園の年少さん、4歳向けのお話です。4歳の子どもたちは、どう想像力を働かせ、何を思い、何を感じとるのか。
単純に犠牲の話で括るのも違うでしょうし、人と人との関係における何か大事なものを提起するもののように思いました。恐らく、今年の名月は違って見えることでしょうね。
2018年08月19日
お盆休みも終わってしまいましたが、皆様はゆっくりできましたでしょうか。何も変わらず通常どおりの方も多かったかもしれません。
私は片づけをしたり、ドキュメンタリー映画を観に行ったりと、のんびり過ごしていました。夏休みの宿題というわけではありませんが、こんなものを育ててもいました。
わかりますか?答えは蓮です。それもただの蓮じゃなくて、寺格の高いお寺の蓮なのです。その蓮の種を2粒いただいてきました(正確に言うと、種の所有権は誰のものか?という問題になるかと思うのですが…)。
100年はもつといわれる非常に硬い種の片側先端をやすりで削るという発芽処理を施して、後は水に漬けるだけ。一つは発芽、もう一つはダメでした。
しかし、この発芽した種も、苦労して削った側ではなく、反対側からの発芽でした。人もそれぞれ、種もそれぞれ、随分ひねくれ屋ですね。ただ、この種が浸かった水は2週間くらい取り換える必要がなく、しかもとてもフルーティ且つフローラルな香りなのです。
さあ…、涼しくなったり暑さが戻ったりと変化の激しい日々ですが、またゆるゆると頑張っていきたいと思います。
2018年08月01日
涼しかったのもつかの間、また猛暑の日々が戻ってきました。
こういうときは動きたくないものですが、休日にふらりと散策に出かけてきました。その時に出逢ったのが以下。何だかわかりますか?
分かった人はすごい。私は生まれて初めて見ました。タマムシ。あの玉虫厨子のタマムシですね。裏はこう。
ちょっと極彩色のゴキブリ?っぽくもないですが、美しい色ですね。飛んでいるところを捕まえて逃げられて再度捕まえて、これは擬死状態のところです。触ってもひっくり返しても掴んでも、じっとしていました。
タマムシは敵が近づくと擬死状態になる昆虫なのだそう。勉強になります。
以前、解離(人の防衛機制の一つ)の講義で、オポッサムの擬死状態を映像で観ましたが、脅威が接近するとフリーズ状態になるのは哺乳類にも昆虫にもある現象なのですね。
因みにオポッサムは有袋類の別名フクロネズミで、このフリーズ状態の時に口から死臭を発して敵の捕食を免れているそうです。大事なポイントですが、恐怖でフリーズしたのではなく、身を守るためにフリーズしているのだといわれています。
人の場合も「恐怖で動けない状態」は、心身を凍結のような麻痺や不動状態にさせて、恐怖から「一時的に身を守っている状態」なのだということです。例えばいじめっ子が近づいてきて身動きできなくなったとしても、それは決して弱虫だからではなく、自然な生理反応であり、また一時的に自分の身を守っているのだと理解できますね。
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タマムシはこの後無事に飛び去って行きました。私としては、お盆も近いことですしペットの霊がタマムシに代わって逢いに来てくれたのかもしれない、などと手前勝手に考えています。
2018年07月29日
昨夜の台風はいかがでしたか。
私は朝の通勤のことを考えて、オフィスで夜を明かしました。
今回の台風の進路は観測史上初の異例の進路だそうですね。東から西に抜けるなんて、台風経路図を見ていて本当に目を見張りました。想定外だとか、異例だとか、もはやどこで何があっても何が起きてもおかしくないことを想定しておかないといけないのかもしれませんね。
2018年07月19日
酷暑が続きます。西日本の豪雨被害に遭われた方々、お見舞いを申し上げます。
淡路島での研修を終えて帰ってきましたが、西日本各地の方でキャンセルせざるを得ない方もいらっしゃったようでした。
さて、今回参加した研修ではとても刺激的な時間を過ごしました。語弊が生じるかもしれないし冗談ですが、一瞬何というかイタコの降霊術でも見ているかのような錯覚を覚えました。勿論決してそういうものではありません。精神分析と催眠、ボディワークの方法を取り入れつつ、神経生物学・神経生理学をベースにした理論と療法だったのですが、「自我」というものの捉え方がとても新鮮だったのです。南アフリカから来日された先生の配慮の届いたドイツ訛りの英語もわかりやすく、温かなワークを体験することができました。復習をしつつ、少しずつ身に着けていきたいと思っています。
心理療法の話はさておき、初めての淡路島体験でもありました。淡路人形浄瑠璃を観たいなと思いつつも、時間的にも体力的にも宿と会議場以外どこへも行けませんでした。コンビニへも歩いて30-40分かかかるらしく、周辺の国営公園もかなり歩くと見たため断念。淡路島は広くきっと車など移動手段があるといいところなのでしょうね。特産の玉ねぎのローストはとても甘くて美味しくいただきました。ほとんど淡路らしさを味わえなかったのですが、毎日遠くに霞む大阪、和歌山辺りの眺望を楽しんできました。
たまに日常から離れてみると大いに気分転換になりますね。
2018年06月30日
明日から7月ですね。衣替えは6月にするものなのか7月にするものなのかよくわかりませんが、モノの整理に追われているこの頃です。
最近、ラジオ番組で「老前整理」を説いているものがあり、よく聴いているとなかなかに心理学的、行動療法的アプローチだな~と感心してしまいました。
老前整理…
いわゆる老いる前の断捨離で、年齢的に私はまだ関係ないという方がほとんどだと思います。でもね、ただの整理の話としてもとても参考になるのです。部屋がモノで溢れかえっていて整理整頓ができていないとか、故人の品に手を付けられなくて困っているとか、或いは強迫性障害のhoarding(収集癖)のような話は日頃結構耳にします。ある意味で部屋や家はそこで暮らす人の心の反映です。
ラジオのパーソナリティは、老前整理コンサルタントの坂岡洋子さんという、長年メーカーのインテリアコーディネーターや介護福祉の現場でケアマネージャーとして働いてきた方でした。きっと沢山の家の中を見てきたのでしょう。
説得力があって面白いなと思ったのは、行動経済学に基づいた視点で色々説明をしているからでした。行動経済学って知っていますか?ノーベル経済学賞もとり今や経済学の主流派の一つらしいのですが、私は全く知りませんでした。その成り立ちは心理学と経済学の融合らしく、人の経済行動は全く合理的にはできていないことを証明しています。損得の経済行動が、実は合理性ではなく感情に左右される、というのが興味を掻き立てられます。
整理の場合でも、しかり。多くの人が経験するであろう、例えば「今は使っていないけれど、いつか使うことがあるのかもしれない」などや「ちょっと値が張ったので捨てたらきっと後悔するかもしれない」といった思い。そういった私たちのよくある行動に対して、その行動を説明し、どういう認知バイアスがかかっているか、どう行動したら目的に適うことができるのか、など役に立つ気付きを沢山与えてくれそうな老前整理学?なのでした。