2017年01月05日
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
心温まる年賀状を送って下さった皆さま、どうもありがとうございました。昨年は年賀状の印刷をしなかったため、この場を借りて御礼申し上げます。
小寒の本日は仕事始め。小寒どころか随分冷え込んだ一日でした。明日は更に気温が低下するようですが、快晴だと空気が澄んできれいですね。
さて、2017年をどのような年にしたいですか?
2016年12月29日
2016年も無事に仕事納めの日を迎えることができました。どうもありがとうございました。
業務を早めに終わらせてチャッチャと手抜きの大掃除をしました。脚立に乗って窓を拭いたり、一年の汚れを取っていくのは気持のいいものですね。「今年もよく働いてくれたね、ありがとう~」という気持ちを込めながら。でも窓の裏側はさすがにできないので、大家さんが業者に頼んでくれないかなと密かに期待しています。大掃除とはいえ、エアコンのフィルター掃除を忘れたので、あれこれ新年に持ち越しです。
2017年は1月5日(木)10時からの営業となります。今回は6日間のお休みです。行く年来る年を静かに過ごしながら、新年をどういう年にしていきたいのか考えたり瞑想したりしたいと思います。
好きな言葉、「求めよさらば与えられん」を胸に秘めながら…でしょうかねぇ。
2016年12月24日
以前ブログでも書いた、白山通りの銀杏並木伐採の件。12月下旬から始まる予定が変更になったようです。
「再検討中」の張り紙が貼られているので、どうなることやら。私は伐採よりも、その下の躑躅の植栽と共に美しく剪定してほしいと思います。白山通りも靖国通りも、もう少しどうにかならないものか。植え込みの下は道行く人が捨てていくゴミでいっぱいです。
靖国通りの神保町付近は、「グリューネアレー(ドイツ語で“緑の通り”)」というのを御存知でしたか?
2016年12月20日
先週の土曜日、カウンセリングルームを午前で終わらせ、所用で上野へ出かけてきました。
さて、街角の風景から。
このツリー、上野ならではのものが飾られています。何だかわかりますか?西郷さんではありませんよ(それだとねぇ…)。
なかなか、可愛いですね。
2016年12月15日
今年も残すところ2週間あまりとなりました。
先日は同業仲間の忘年会に参加して、ドラッグなど嗜癖問題の話で盛り上がりました。
思うところ多々ありながら、今朝「カジノ法成立」のニュースが配信されてきました。世界に後れを取っているから必要なのか。モナコのように高級カジノリゾートが整備されれば、雇用も増え経済効果があるのか。「成熟した大人の遊び」で、タキシードにドレスのオシャレを気取ったセレブが集って大金をばらまいていくのを期待しているのか。一般市民もそのおこぼれにあずかってパチンコなどの大衆向けギャンブルがより一層大手を振るうのか。
ドラッグ、アルコール、ギャンブル、セックス、ショッピングなどの嗜癖行動の問題は、病識や危機意識が乏しい人が非常に多いと感じています。
そういえば大変気になることを、トラウマ研究第一人者で精神科医のヴァン・デア・コーク氏が著作のなかで言及していました。
“トラウマ患者はベンゾジアゼピン系の精神安定剤を好む傾向がある。そうした薬の作用は多くの面でアルコールに似ており、人の気持ちを落ち着かせ、心配しないで済むようにしてくれる(カジノのオーナーは、ベンゾジアゼピンを摂取している客が好きだ。負けても動揺しないで、ギャンブルを続けるからだ)。”
ベンゾジアゼピン系の薬についてFDA(アメリカ食品医薬品局)は副作用の点から長期服用を承認していないのですが、日本社会では相当緩い印象を受けます。精神科や心療内科に通っていなくても「ちょっと不安感があるから」「眠れないから」ということで処方してもらい長期服用している人も見受けられます。
日本の政府は多様な嗜癖問題についてもっと学んでほしいと強く思います。或いは穿った見方をすれば、嗜癖行動はそれだけお金が沢山回るので、そこを期待しているのか。カジノリゾートの建設が文化的に発達した社会であるとはとても言い難く、むしろその逆行のようであると思わざるを得ません。また、統計的にもどう考えても格差が拡大している今の社会で、私たち市民に本当に必要なのは一体どういうことなのでしょうか…。
そういえば『カジノ』というマーティン・スコセッシ監督の非常に面白い映画がありましたが、もしかしたら日本でもあのような映画の2作目、3作目が作られていく効果は生じるのかもしれませんね。
2016年12月07日
本格的に寒くなってきましたね。お隣の文具店でも恒例の年末セールが始まり、結構賑やかな音が聞こえてきます。それに今日7日は二十四節気の「大雪(たいせつ)」。風邪など引かないように温かくして過ごしたいものです。
さて最近読んだ今年刊行の本について。
ヴィクトール・E・フランクル著赤坂桃子訳『ロゴセラピーのエッセンス 18の基本概念』(2016)新教出版社
フランクルといえば、ナチスの強制収容所体験を記した『夜と霧』の著者として特に有名なので、学生の時に触れたことのある方も多いでしょう。彼はフロイトとアドラーに師事し、独自の「実存分析/ロゴセラピー(ロゴとは‘意味’)」を築き上げ、人間存在の意味や自分の人生の意味の探求に焦点を当てたセラピーを創始しました。この小論はその『夜と霧』の英語版に付録としてあったもので、英語→ドイツ語→日本語の流れで今回初訳となった貴重なものです。
これだけでロゴセラピーを理解できると思ってはいけませんが、心に響いてくる言葉が沢山載っています。そのなかに次のような有名な言葉があります。
ー私の人生の意味はなんですか?と問うのは方向が間違っている。問われているのは他でもない自分であることを理解しなくてはならない。すべての人間が人生から、(あなたの人生の意味を)問われているのである。ー
フランクルは強制収容所体験をする前に既にロゴセラピーについて考えているのです。凄惨な体験が「人生の意味を問うセラピー」を生み出したのではないところも、彼の傑出した非凡さを物語っているといえます。
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ここからは余談になりますが…
最近、若い人たちのなかにはISは知っていても(ISの歴史ではなく、ISの残虐性は、と言った方が正しいでしょうね)、ナチスも強制収容所も知らない人が出てきていて結構驚いています。
今年2016年は、映画界の巨匠アンジェイ・ワイダ監督も90歳で亡くなりました。数年前に彼の晩年の作品である大作『カティンの森』を岩波ホールで観ましたが、第二次世界大戦の負の歴史を扱った、非常に重く苦しい映画でした。その2016年も間もなく終わろうとしています…。
2016年12月02日
12月に入りましたね。街中が気忙しく感じられてきて疲れますが、心のゆとりを失わないでいられたらと思っています。
そういう訳で昨日は神保町の絵本屋さんBook Houseへ行ってきました。たまに足を運ぶとあれもこれも欲しくなってしまいますが、2冊だけ買って帰りました。
1冊は子どもの頃から親しんでいたレイモンド・ブリッグズ。『さむがりやのサンタ(Father Christmas)』(1973)や『スノーマン(The Snowman)』(1978)で有名ですが、30年ぶりのシリーズ新作!という金ピカの帯に眩惑されて思わず買ってしまいました。
その名は『スノーマンとスノードッグ』(2013)。早速読んでみたところ、うん?あら?何かが違う。違和感。絵も違うしストーリーも違う。ブリッグズの絵は緻密なところがあって、例えばある家の壁に掛けられた絵が、登場する度に全部等しく描かれていて、その整合性を追って見たりできるところなどが魅力でもありました。これは彼が漫画家を目指していたことによるのかもしれません。幻想的でフワっとしたタッチの『スノーマン』に至ってもそういった醍醐味はあったのですが、どうも違う。それにストーリーも、彼の作品には温かさだけでなく哀愁とか儚さみたいなものがあるのに、今回は男の子の一夜の夢の、可愛らしいお話なのです。
よく見てみたらキャラクター原案がブリッグズで、作者は別のお二方でした。アニメから絵本にしたのでしょうか…。
まあ不本意ではあったものの、夢(眠ったときにみる夢)について理解するのにとても分かりやすいお話でしたので、待合のところに置いておきますね。
フロイト的夢解釈によれば、夢の材料は夢を見る夜の日中や前日あたりの出来事からいろいろ拾ってきて、それらを巧妙に加工して夢を作り上げ、およその夢はその人の願望充足なのです。また夢を見ている最中に実際に自分の体に生じていることも夢の内容に影響してきます。そういった観点からもこの絵本は参考になります。
夢を報告してこられる方が多いのですが、簡単に恐怖の夢=悪い夢、不吉な夢とはいえないので、日中どう過ごしたかなども忘れないようにメモをとっておくと夢の解釈を深めることが出来ると思います。