2016年08月07日
今日8月7日は暦の上では立秋です。
もう残暑お見舞い、なのですよね。
夏バテに苦しみましたが、3日間続いた研修も無事終了しました。ある療法の研修だったのですが、前回は必死、今回は少しは余裕をもって発見や学びの多い場となりました。
会場が明治大学お茶の水校舎で、カウンセリングルームまで毎日10分弱歩きながら周辺の道を迷いつつ探索していました。東京は案外坂が多く、また名前もユニークで面白いですね。photoは男坂。演歌の名前みたい(笑)。夫婦坂なら演歌ですかね?近くには女坂もあるらしいのですが、ちょっと遠くなるのでやめました。また錦華坂(きんかざか)というのも近くにあって、こちらは風情ある名前ですね。
今回の研修は、現在、過去、未来という3分岐のプロトコルを重視するものだったのですが、勾配をのぼったりくだったりしながら、自分のことを考えたりしていました。実習ではセラピスト、クライアント、オブザーバーを交替でやりながら自分の問題を扱うのです。
2016年08月04日
暑い日が続きますね。
夏バテは大丈夫ですか?
今日のブログは医療サイトのようですが…。水分というのは運動をしなくても、皮膚呼吸や睡眠中など気付かぬ間に失われていくようです。まして発熱していたり胃腸の調子が悪いと拍車がかかり、体重の30%の水分はあっという間に失われていくといいます。60キロの人なら1.8キロの水分が失われると脱水です(7/30付、日経)。
大体、成人で一日1500ccの水分を、食事以外で取る必要があると言われていますから、結構意識をしないとこの季節は危ないですね。食事以外なのですから、3度の食事でしっかり水分を取っていることが前提なのです。
かくいう私もここ数日どうにもこうにも具合が悪くなってしまいました。人間の体で水分が最も多い場所が、脳、消化器、筋肉だそうで、脱水になるとこの3つに顕著に支障が出るようです。筋力は元々ないから変化なかったけれど、頭痛と吐き気、食事が摂れなくなるという悪循環に陥ってしまいました。
そんな時は経口補水液がいいようです。同じ日経の記事によると、脱水の場合この補水液が甘く美味しく感じられ、健康だとしょっぱさや苦さを感じる傾向があるとのことです。へぇ…。本当かしら?早速、大塚製薬と味の素のを飲んでみたら、どちらも甘くて美味しい~!勿論メーカーにもよると思いますけれどね。宣伝ではありませんが、とにかくこの時季、脱水になりませんように…。
2016年07月31日
ふぅ…。7月の最終日を終えほっと一息です。
興味深い記事、精神科・心療内科医選びのポイント、というようなものを見つけたのですが、それはまた今度ご紹介したいと思います。
もう今日は疲れてしまったので(笑)。
明日から8月ですね。暑い盛りなのに8月は研修会があり、今からちょっぴり行きたくないモードです。自ら応募して行くのですけれど。さぁ、カレンダーを替えて帰路につくこととします。
2016年07月27日
気温は低いものの蒸しますね。オフィスで冷房を使っているせいか、このところ喉が痛く…。今夜あたり生姜を沢山摂取して早めに休もうと思います。皆さまも夏風邪などに気を付けてくださいね。
さて、Nスペ、ストレス話の最終章。何より知りたいのは、ストレスと上手く付き合っていく方法だと思います。番組でも一瞬取り上げられていましたが、APA(American Psychological Association、アメリカ心理学会)のサイトのなかの記事 ‘Five tips to help manage stress’ (ストレス対策のための5つの方法)を紹介します。http://www.apa.org/helpcenter/manage-stress.aspx
①Take a break the stressor:ストレスから離れる。たとえストレッサーを除去できないとしても、20分くらいの間断(自己ケア)でも効果有り。
②Exercise:運動する。規則正しい運動が出来なくても、ストレスが高いときに20分くらいのウォーキング、ランニング、水泳などをすれば何時間と効果は続く。
③Smile and laugh:微笑む、笑う。脳は感情と顔の表情に密接に結びついています。
④Get social support:社会的支援を得る。あなたを批判しない、安心・安全な人に話す。
⑤Meditate:瞑想する。マインドフルネス瞑想は新しいものの見方や自己の許しをもたらし、短い瞑想でも効果があります。
なーんだ、そんなことか、と思われるかもしれませんが、これは結構斬新なことを言っているのです。
番組ではコーピングという手法と⑤のマインドフルネスについて力を入れていました。アメリカでは一部の企業(有名なのはgoogle社)、学校、刑務所などでこのマインドフルネスが行われています。マインドフルネスは、扁桃体の肥大を緩和し、海馬の神経細胞を回復させる結果がでています。生育環境に困難さが多かった人は、そうではなかった人より扁桃体が大きく、ストレスに弱いとの報告があります。でも脳は可逆性があり、マインドフルネスは脳に変化をもたらすことができるのだといいます。
私は毎日寝るときと起きるときに横になったまま(横着なので)、実験で10分程度のマインドフルネスを続けています。
2016年07月22日
梅雨明けはいつになるのでしょうか…、雨はもう暫く続きそうですね。
7月19日から土用の入り、夏の土用というのは8月7日の立秋までの約19日間をいうようです。あ~この期間は鰻を沢山食べたいなと思いますが高くてなかなか手が出ません。
さて、先日オンデマンドで観たNHKスペシャル『キラーストレス1,2』について。
ストレスがストレス反応を生み出すメカニズムは次のようになるようです。以前のブログでも言及した脳の中の海馬(記憶と感情の制御)と扁桃体(感情の制御)がここでも重要な部位のようです。こういった体や脳のメカニズムは、今や多少なりとも知っておくべき内容だと思います。
人がストレスを受けたとき、脳の中の扁桃体(恐れや不安といった感情の制御を司る部位)が反応し、その指令が腎臓の上部にある副腎に伝わりストレスホルモンを放出させます。ストレスホルモンが放出されると、心拍があがり、血液が凝固する方向に働きます。また扁桃体の反応は、全身に張り巡らされた自律神経に影響し、血管を締め上げます(血圧上昇)。
こういったストレス反応自体は、危急の場合に人を闘争モードにする必要なものです。山のなかで目の前に突然ツキノワグマ(ヒグマでもよし)が現れたら、基本的に人は闘争モードになる必要があります。(実際は怖じ気づかず逃走モードの方が良さそうですが。気絶したふり?視線を逸らさず静かに後ずさりをする?そうなる前に鈴を付けて山に入りましょう。)
ストレッサー(熊)が消失すると当然ストレス反応もなくなりますが、幾つも過剰なストレスが重なるとストレスホルモンが常に放出され続けます。このような状態がとても危険であり、免疫細胞を働かなくさせたり細菌の暴走を招きます。またストレスは海馬の神経細胞の突起減少を招き、うつ病の引き金になることもマウスの実験でわかっています。海馬の働きというのはうつや認知症の発症に深く関わっているのですよね。
さて、ここがポイントで、ストレッサーは何も実在するものや体験だけではないのです。起きてしまった事をくよくよ反芻したり、未来を不安に思ってばかり暮らしていても、ストレスホルモンが放出し続けます。
こういうのを「マインドワンダリング」(彷徨う心)というのだとか。この言葉は初めて知りましたが、既に森田療法の見地からは昔からよく言われていたと思います。仏教(禅宗)の考え方なのでしょうか。「過去や未来に生きていて、現実、今、ここ、を生きていない」。偉大な人は、脳の働きの詳細が解明されていく前から、人の心の仕組みを理解して言語化しているのですね。そんなことをこの番組から学んでもいました。
続く…。
2016年07月15日
オンデマンドでNHKスペシャル『キラーストレス1,2』を観ました。ご覧になった方もいらっしゃるでしょうね。
1はストレス反応のメカニズム、2は過剰となったストレス反応に対処していく方法、といった構成でしたが、もう一度観てから(今度は精観?)感想を書きたいと思います。
よく誤解されるのが「ストレスは良くない」といったことですが、そうではありません。何か出来事(ストレッサー)が起きて、それに反応(ストレス反応)するのは人間の本来の機能なのです。ただ過大なストレスやそれに曝され続けるなど条件が重なると、心身を蝕むキラーストレスになります。
続きは後日…
2016年07月12日
とても興味深い新聞記事があったのでご紹介します(日経夕2016.6.30付)。
嗅覚機能を鍛えることで、認知症やパーキンソン病などの脳の病気を予防したり改善させる研究が日本で動き出しているといいます。
アルツハイマー型認知症の多くは65歳以上に表れますが、原因タンパク質のアミロイドβが脳に溜まり始めるのはその20-30年前からだそうです。つまり35-45歳くらいからアロマオイルなどに親しむといいようなのですが、既に病気の人にとっても改善に効果があるということです。
その仕組みとは…。
アルツハイマーでは最初に嗅覚機能が低下し異臭に気付かなくなる人が多いのだそうですが、これは鼻腔上部の粘膜にある嗅細胞が減ることで、その後に記憶を蓄える働きのある海馬の細胞が障害されるためです。嗅覚の信号は視覚や聴覚などと異なり、直接、大脳辺縁系に入るのが特徴なのだとか。大脳辺縁系の領域には、海馬(記憶に関連)や扁桃体(感情のコントロールに関連)が存在します。
ここからがとても重要な点。嗅細胞は死滅した後も再生しやすい、ということ。どういうことかといえば、毎日新しい嗅細胞が生まれるのですが、生まれて適切な時期に匂い刺激の入力があれば神経回路に組み込まれ、刺激の入力が無ければ死滅するのだそうです。
これらの実験結果から、パーキンソン患者を対象に、アロマテラピーや香りの嗅ぎ分け訓練を取り入れた臨床研究が今夏から行われていくようです。
まず私たちに出来るのは、日々の生活のなかで、香りに意識を向けていくことでしょうか。何も高価なアロマオイルの香りだけでなく、季節のものや日常のお味噌汁の匂いなども楽しんで過ごしていきたいと思いました。