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心理 東京
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ブログ 心's LOOM
夏嫌い
2012年07月13日
ここのところ朝辛い日が続きます。別に何かあったわけではなく、ただ朝動けないだけ。
起きてぼーっと。一つ動作をするたびにぼーっと。腰が立たない。テレビを付けて、ギンギンに冷たい(お腹に良くない)カフェオレを飲むまでは、まったく体が動かないのです。多分湿度と温度のせい。
近所の人たちは、恐らく1-2時間も早く起きていろいろ家事などをやっているらしく、その様子がよく伝わってきます。朝の6,7時から身なりを整えてゴミ出しに行って偉いなあと心から思う。同時に、辛い。自分が同じように動けないから。
朝の時間の有効利用、というものを本当はしたいのですが、夜それなりの時間に寝ても起きられないのはどうしてなのでしょう。どうしても早く起きなければいけないことなんかがあると、すくっと起きることができるのですが。
今日もこんな具合で家を出たら、何台ものデイケアサービスの車を見かけました。お年寄りがそれだけ多いんだなと思って眺めていたら、ドライバーさんがなんと知り合いの方で驚きました。女性でやや大きめの介護車を操縦しているのがすごい。道なんか狭いし、お年寄りを乗せていたら気も遣うであろうし、なにより車に乗せたり降ろしたりと移乗も楽ではないでしょう。
自分の知らない至るところで、町は随分早くから動いているんですよね。
たぶん、明日も明後日も私はギリギリに起きてダラダラ準備して慌てて家を出るとは思うけれど…、爽やかな気持ちをもらった朝となりました。
↑ 若葉すくすく。ミニ胡蝶蘭。
一つの出来事から
2012年07月12日
東京はとても暑いです。ビルが多くて風が通らないのと、緑が少ないからでしょうか。
さて、最近読み終えたのが、中島岳志という学者さんが書いたある刑事事件を扱った本です。
この事件は4年前になるようですが、世間の耳目を集めている間はこういった類いの事件に関する報道などはあまり見ないようにしています。必然的に目に入ってくるので。
この本が出版されたのは昨年3月。
事件を起こした人物が事件当日に至るまでの過程が、取材や裁判の傍聴を通して書かれています。アジア地域研究の学者が書いているので、ジャーナリスト臭さがなく、事実を淡々と積み重ねていくような印象を受けました。あまり家族やプライベートに踏み込んでいないので、それはそれでいいと思います。
読後は妙に悲しくなりました。今後、このような悲劇を防ぐ手立てはどこにあるのでしょうか。
原因は何かというと生い立ちや人格に帰結されがちですが、色々なことが複雑に絡み合っているのだと思います。
一つ気になったのが、やはり心理学者が書いていないせいか、母のことばかり主に言及されていたことです。母親の子どもへの徹底した侵入(虐待)についてです。しかし…。母の傍らの父はどうであったのでしょう。母と父の関係はいかに。母はどのような思いでいたのか etc.
二人は恋愛結婚です。
私がいつも不思議に思うのが、かつては恋愛結婚で結婚した夫婦なのに、コミュニケーションが機能していないケースが非常に多いことです。夫婦が長い間連れ添ってコミュニケーションが希薄になっていくのではなく、ほぼ最初から何かしら齟齬がある。
恋愛をするのは実は簡単なのだと思います。恋愛は幻想?問題はその後から。
二者関係を築くことこそ、最大の課題なのかもしれません。これは自分も含め、誰にとっても言えることだと思いました。
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投影(project)
2012年07月11日
先日『クロエ』(2009,米etc.)という大人の映画を観ました。『恍惚』という仏映画のリメイクです。中盤からホラーサスペンス映画?並の恐ろしさを若干感じ、久々に面白い作品でした。
舞台はカナダのトロント。
クロエは、若い娼婦です。
主人公は50代の主婦で婦人科医。大学教授の夫とピアノを学ぶ息子との3人家族。絵に描いたようなハイソな家庭で、主人公は、冬のトロントの町でもハイヒール姿で生活感が薄い。美しい人ではある。
あるとき、この主婦に一つの疑念がわく。夫が浮気しているのではないか…と。夫はふだんから若い学生たちと過ごしているし、ウェイトレスの女性にも優しい。疑惑がどんどん膨らんでいき、妻は偶然出会った若い娼婦クロエに頼み、夫を誘惑させる。彼が浮気をするタイプか否かを確かめるために。
クロエは夫との関係を子細に渡り報告する…。
この思い詰めた青白く美しい妻は、純粋に心配しているのではなく、夫を浮気へと誘導していることに全く気付いていません。いろいろな手段で浮気へと導き、「ああ、やっぱりこの人は裏切る人なのね」と確認したがっているように思われました。
フロイトの著書に、防衛機制の一つである「投影」についての記述があったのを思い出しました。一人の妻が夫の浮気を疑う。あの人は絶対に怪しい。浮気しているに違いない。実際のところ、夫は浮気などしていない。フロイトによれば、これは妻の心の内にある「浮気がしたい」という隠された欲望が、夫に投影(project)されているのだ、とのことでした。
では、なぜこんな込み入ったことをするのか。それはこの妻にとって、浮気など以てのほか、許されないことなので、自分の内なる願望を認めるのさえ怖いからです。ですから、この欲望を夫のものにして夫を非難する。
映画のなかの妻にもそれが見受けられます、と私は思います。
因みにどこがホラー的かというと、クロエが次第にプロスティテュートらしからぬ存在になっていくからです。
この辺は映画を盛り上げるためですかね。
↑ 東京駅舎・丸の内北口側
東京界隈
2012年07月10日
本日はやや遅くなるために、ものすごく簡単に終わります。
昨日の画像の答えは、東京駅丸の内北口の天井です。おそらく八角形です。東京駅が日を追う毎に、完成に向かっています。いつも使用する昭和初期のような見捨てられた印象の乗り場も、国際ステーション?に相応しく少しずつ生まれ変わっています。お店はどこもかしこも同じ様相ですが…。
↑ こちらは水道橋駅界隈。ドームホテルと中央線(わかるかな?)です。
鳴き声
2012年07月09日
本日初めて蝉の鳴き声を耳にしました。
まだまだ弱い鳴き声ですが、どうりで暑くなってきているわけですね。
鳴き声と言えば、パンダの赤ちゃんの鳴き声、100数十グラムの割に、大きな声で驚きました。まるで映画に出てくる赤ちゃんエイリアンのよう。
上野動物園の公式ホームページを見ていると、まあ、随分のんきなお母さんだなと思いました。パンダは繁殖が難しい哺乳類と言われていますが、母と子の体の大きさの違いが原因だけでなく、お母さんが途中で放棄することが多々あるんですね。疲れてしまうと赤ちゃんに関心がいかず、笹や竹を食べたり、昼寝をしたり。赤ちゃんを探さず…。
動物園では綿密に人の手が入りますが、野生ではこういうふうにして自然淘汰されていくのでしょう。
かつて家で猫が出産したときに、やはり吸啜力の弱い子は途中で次々亡くなってしまいました。母親はそういうふうに亡くなった子たちを、少し脇へ追いやるか、別の薄暗い場所へ他の赤ちゃんごと移動して、とくに悪びれてもいませんでした。
パンダも猫も大らかに見えますが、実はその種にとって体力的に限界ぎりぎりのところで子育てをしているのかもしれません。そんなことを思いながら、パンダ映像を眺めていました。
パンダニュースで浮かれてなどいられない御時世だとは思うのですが…。
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↑ この8角形はなんでしょう?
星に願いを
2012年07月08日
とあるワークブックを読んでいたら、
『信念があなたの現実を創り上げる』
という文言が目にとまりました。
なんでもクイズ番組などで最初から「私が勝つ!」と思っている人こそが勝つのだ、という意見がありました。これに対しては、そんな単純なことじゃないだろうと思いますが(強気で勝つと思いたい人もいるでしょうし…)、次のことは確かに言えると思います。
『他人というものは、あなたの自分に対する見方に応じて、あなたを扱う』
自分で自分を「私はこの程度…」「私は価値がない」などと思っていれば、それと同じ程度に人は扱うようにできているようです。では、どうしたらいいか。
「私は私のままで十分」「私には価値がある」などと思えない場合は、そのように感じている「ふり」をするといいとのことです。この「ふり」「まね」というのは、英語では mimicry といって臨床心理学では結構使われる重要なタームです。「私は今のままで十分大事」という感覚をもっている「ふり」をしていると、おのずと自分を大切にする言動になり、いつしか自己肯定感につながっていきます。
ところで、この短冊は昨夜駅で撮ったもの。プリキュアになりたいと夢見る子どもはきっと、半分はプリキュアになっているような感覚のなかで生きているのでしょうね。左から書いているのも、なんとも乙で可愛らしい。
個人情報
2012年07月07日
一つ疑問。
最近ちらほら見かけることなのですが、メールをやりとりしたことのある方で、フェイスブックのご本人の画像などが勝手にこちらに送られてくるのですが、それは皆さんご存じなのでしょうか?
私はフェイスブックもツイッターもとんとわからないので、頓珍漢なことを言っているかもしれないのですが、画像も大切な個人情報ですよね。送信元のフェイスブックは、ちゃんと了承をとっているのでしょうか。
人は段々麻痺してきてしまいますが、個人情報の露出には十分気を付けた方がいいと思います。それは勝手に露出されてしまうことも含めて、です。
グーグルのパーソナライズなどの機能も困りものです。パーソナライズを一度は解除したのに、全て解除されるわけではないみたい…。何を検索しても同じ広告が出てくるので、生活志向、傾向、好みなどが勝手にロボットに記録されているのかと思うと、むむむ…と複雑な気分になりますね。
↑ 夜の白山通り。水道橋から。