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心理 東京
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ブログ 心's LOOM
リズム
2012年07月04日
朝、駅までの道のりを歩いていると、T字路で時々出会う若い女の子がいます。こちらが真っ直ぐ進んでいるところへ、その女の子が合流してくる形になります。
合流してくるや否や、私は追い抜かされる。足がとても速く、颯爽としている。どんなにこちらが全速力を注いで歩いても、すぐに20-30mは引き離される。鞄が重いせいにしてみたり、若い頃より10kg以上太ったせいにしてみたり、靴のせいにもする。同じ電車に乗るのに、こうも違う。涙。
別に競争しているわけではありません。
彼女を水先案内人にしているのは、「記憶力を維持するには、はや歩きが有効」という実験を見たからでした。特段の疾患がない限り、60-70代の方でも非常に有効な方法だそうです。テンポの速いウォーキングは前頭葉を活性化させ、記憶力を保持するそうで、規則的に続けることが大事なのだとか。
歩く速度は健康の一つのバロメーターとのこと。最近どうも遅くなったな…と思ったら、心掛けてみてはいかがでしょう。人と比較してではなく…、ね。
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↑ 画材屋のウィンドウより。
電子化の時代
2012年07月03日
本日は雨。
お昼頃、九州地方は大変なことになっているなと思っていたら、カウンセリング中に東京湾を震源とする地震がありました。ここ千代田区は地盤が緩いのでしょうか、少し長くて恐かった〜。
時々ふと思うのが、広く話題にされていませんが、福島の破壊した原発の現状はどうなっているのだろう、ということ。「喉元過ぎれば…」が一番恐いと思うのに、現状を伝える報道をほとんど聞きません…。
さて今日は、楽天が「電子書籍端末」の発売を発表したというニュースが流れていました。アマゾンも次いで発売するのだとか。さあ、これからの世の中はどうなっていくのでしょうね。
毎日重い本を鞄に入れて持ち歩くのは結構辛い。書籍端末があればさぞや楽であろう。でもいろいろ書き込む癖があるのでそれが出来なくなる。しかも充電の手間暇がかかる。既に携帯、カメラ、ipod と充電の毎日。めんどうくさい。目もおかしくなりそう。
便利な社会=人に優しい社会、というわけでもないので、とりあえず誰か持っている人の様子を教えてもらうことにします。ところで、神保町にはこんな素敵な看板もあります。どうぞ本の街が廃れませんように…。
Mother and Child
2012年07月02日
今夜もまた映画の話。
昨夜は「愛する人(原題 Mother and Child)」(2009,米)という映画を観ました。
原題通り、ある一組の「母と子」の関係が主軸になっています。かつて14歳で妊娠・出産し、大人の手によって勝手に赤ん坊を養子に出された「50代の母」と、養親のもとでおそらく苦労して育ったであろう「37歳の娘」の話です。
「母」は、過去に捨てた娘のことが心の棘となり、人に対して心を開くことができず攻撃的で冷たい部分のある人。
「娘」は、「どこかの誰かが14歳の時に産んで手放した」ことだけは知っており、誰にも頼らずに生きることを信念としてきた、とても孤独で陰のある人。娘は複数の男性を挑発して関係をもつけれど、男性との愛情ある関係などは信じていない。そしてなぜかいつも、キャリアを積みながら生まれ育った故郷の街へ戻ってくる。
その娘が誰の子かわからぬ妊娠をし、出産を決意することから、母に会いたいと思うようになる。一方、母も娘を捜し始める。二人の思いは繋がるのか…。(ここは観てのお楽しみ。)
映画の背景には、若くしての望まぬ妊娠、この親子以外の母と娘の関係、アメリカの養子制度の問題なども絡んできます。
母と子の関係には、そのベースには母と父(男性)との関係がありますが、男性像があまり描かれていないのが物足りなかった。(この映画のなかの)男性たち、もう少し「子」という存在について考えてほしいものです。
半夏生
2012年07月01日
7月1日は半夏生(はんげしょう)の日だと、ニュースで伝えていました。そして、間もなく七夕様。地元の駅には近くの幼稚園で作られた七夕飾りが飾られていました。むしむしするこの時期も、このお飾りを見ると涼しさを感じます。幼い子どもたちのヨタヨタの字も可愛らしい。願いのなかには、大人(親)のコピーのような気がするのもありますが…。
七夕というと思い出すのが、高齢者施設にいたころのこと。毎年大きな笹竹を山から切ってきてもらい、ホールに置いて飾り付けをしていました。入所者の人に短冊に願いごとを書いてもらうのですが、「願いごとなんかあるわけねえだろ…」と一笑に付す人もいて、そうだよなーとしみじみ思ったものです。一生施設のなかで制約の多い生活を送るとしたら、願いごとなんて虚しいだけの紙切れなのでしょう。
なにやら先行き不安定な情勢のなか、飾られた短冊の願いが少しでも天に届くといいなと思います。
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↑ 神保町の街角より。
一粒の言葉
2012年06月30日
今日は半年の節目の日。
カウンセリングルームも多少バタバタしております。また明日のエネルギーをチャージしなくてはいけませんので、今日は短めに。
アラン(仏,哲学者)の言葉
「人は幸せだから笑うのではない。笑うから幸福なのだ。」
私は泣くことも鬱々と落ち込むこともどっぷりとネガティヴな感情に浸ることも人としてとても大事なことだと思うのですが、上記の言葉も一つの真実のような気がします。無理にポジティブになる必要はない。だけど時には、ほほえんでみましょう。
↑ 神保町交差点。上弦を過ぎ、29日の月。
家族のホメオスタシス(恒常性)
2012年06月29日
昨夜は比較的早めに帰宅できたので、「ストーン(Stone)」(2010,米)という、ロバート・デ・ニーロ主演のサスペンス映画を観ました。サスペンスというほどのものではなく、心理劇というべきかな。
彼の役どころは、刑期を終えようとしている服役者を仮釈放するか否かの判定資料を作る、仮釈放管理官です。一人の服役囚とその妻と管理官との駆け引きが描かれていくわけですが、映画の中身ではなく、観ていて興味をもったのが、伏線として描かれている管理官の家庭でした。
定年間近のデ・ニーロ演じる管理官と妻の二人家族。(この二人には娘が一人いて娘は離婚の危機にある。)二人は若いときから会話がない。妻が夫に飲み物を差し出しても夫は無言。夫はテレビのゴルフ番組に夢中。妻からしばしば出る発言は、「あなたいつも上の空ね…」と。それも静かに…。
目立った争いはほとんどない。倦怠感と空虚感に満ちて、時計の針のように規則正しく動いている家庭。夫婦で教会にも通っている。夫は妻の苦しみが全くわからず、40数年の結婚生活に疑問を感じていない。ただし、その家庭もある一組のカップルに出会うまで…。
人は一般的に変化を恐れるもの。変化の先は予測が付かない。変わるくらいなら、動きのない乾いた生活の方がずっといいのでしょう。映画では最終的に家庭は壊れますが、これは悲劇ではなく再出発のストーリーなのかもしれないなと思いました。
東京エキナカ
2012年06月28日
本日は短めに。
東京駅が日に日に新しくなりつつあるので、昨日は仕事の後東京駅のエキナカをブラブラ探索しました。
このところ疲れていたので甘いものでも食べたいなと、「あんみつは・みはし」へ行きました。「ここは純和風メイド喫茶だね」と一緒に行った人に話していたら、「年齢が高めのね」と付け加えられました。だからこそ落ち着きます。
東京駅は最終的にどのような変貌を遂げるのでしょうか。
モダンでオシャレなお店とは対照的に一つ気になるのは、天井の上から無数に張り出された透明のチューブです。知っていますか?チューブは地面に垂れ下がっており、その先にはバケツがある。バケツにはビニールがかぶせてあります。「ごみ入れではありません」と書かれたバケツもあり。エアコンの水滴を集めるためのものなのか、地下水?雨水?何かしらの漏水を集めているのでしょうか。
バケツが無数にあるので、東京駅を御利用の方は今度見てください。あまりに原始的です。
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↓ なぜ、日本人は食べものの写真を撮ってでかでかと載せるのか?と言われたことがあります。確かに…。では、控えめに、季節の風物詩として。