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ブログ 心's LOOM

コミュニティーのなかで

2012年06月08日

今週はゴミ当番をやっています。どこの集落にもあると思いますが、ゴミ回収後、ゴミステーションが汚れていないかチェックして、汚れていたら軽く掃く程度の簡単な係です。

日中は不在なのでどこまで義務を果たせているかわかりませんが、たまたま休みの月曜日、こんなことがありました。既に生ゴミ(ネットを組み立ててそのなかへ入れる)の回収が終わり、後は樹木などの緑の資源ゴミだけが残っていました。そこへ、誰かが資源ゴミの上に生ゴミの袋を置いたようで、狙っていたカラスがやってきて、あっという間に路上が生ゴミだらけになりました。

人をなめきったカラス(カラスも必死?)と、折りからの風と格闘しながらゴミを集め、新しい袋にまとめ、再びカラスにやられないようにネットボックスを組み立てて入れました。はぁ、これで何度目でしょう…。

ご近所には高齢の方もおり、曜日とゴミの分別がわからなくなってしまう場合もありました。これは致し方ないことです。しかし、今回のはどうもちがうような。以前、自分が係の場合はゴミを家に持ち帰っていましたが、同じことの繰り返しなので、今回はゴミ袋に張り紙をして出した方に持って帰っていただこうと思いました。

ところが、後から資源ゴミを回収に来た自治体のクリーンセンターの人が、残された生ゴミも持って行ってくれました。これはありがたいことなのか、どうなのか、何とも言えない気持ちになりました。クリーンスタッフの人の優しさは感じましたが、捨てた人はカラスの襲撃などいつまでも気付かないままでしょう。いやはや…。

みどり


moonlight

2012年06月07日

昨夜はとてもきれいなお月様でした。地上から随分低いところに出ていて、スーパームーンくらいに大きくて、放し飼いの鶏卵の黄身みたいなオレンジ色をしていました。

なるべく近づきたくて、地元の駅の歩道橋の上から撮影しました。写真にするとあのオレンジ色も消え、何とも味わいがなくなってしまうのですが…。
昨日は太陽と金星の天体ショーを見た人もいらっしゃるようですね。私はニュースで見た限りですが、金星は太陽に近いのに、あんなに小さくなってしまうんだ…と今更ながら太陽の大きさに驚いていました。

6月6日の月

一晩経ち…。
早朝ニュースをつけたら、BSワールドニュースの優秀なキャスターが番組から引退するらしく、最後の挨拶をしていました。その男性キャスターが伝えていたこと。

・世界のニュースは事実であったとしても、それはその国の「一面」を伝えていることを忘れない。
・外国人記者による日本の報道は、事実誤認や誇張があったとしても、視点の異なる報道としてまずは受け入れる。
・想像力を養うこと。日本から遙か遠い異国の地で起きていることも、他人事とは思わない。

そうか…。そうだよね…。
このことは、日本にも世界各国にも共通していえるはず。

朝7時台の国内ニュースでAKB48の総選挙のことが大きく報じられていても、これは日本の一面なのです。一見、日本はとても平和そうにみえるけれど、相変わらずの「ランキング好き」という過酷な面もあることを忘れないでほしいな。はたして、あの女の子たちの心は穏やかなのでしょうか…。






日本的マゾヒズム2

2012年06月06日

肌寒い日ですね。
日課である、新聞のウェブサイトに目を通していたら、トップページの上の方にAKB総選挙速報が出ていました。別に載せるのはいいんですけどね。こんなに上に載せる必要があるのでしょうか。他に伝えるべきことは沢山あるだろうに…。

しかし、どうしてこんなに甲乙付け難い(顔の分別が難しい)アイドル集団がもてはやされるのか、そこを分析してくれたらきっと面白いでしょうね。しかも、なぜあれほど幼稚園のお遊戯会のような「集団」で歌わなくてはいけないのか。
やはり日本人は、終生、集団と集団の和を求めているのでしょうか。

昨日のブログでお伝えした、自己主張を抑え相手を許すという「日本的マゾヒズム」について、以下の特徴があるといいます(小此木,1982)。

(↑ 「日本人の阿闍世コンプレックス」の画像がなかったので、同テーマの別本です。)

1 自発的罪悪感に訴える
例えばAさんがBさんの過ちを取り立てて指摘しなかったり許してあげると、Bさんの側に「すまないな」という罪悪感が生じます。同時に、「Aさんはどうせ許してくれる」という甘えもBさんの無意識に生じます。

2 交換の原理を無視する
Aさんの「許す」行為には、表面的には give and take の精神はありません。因みに見返りを要求したら「利己的」などと非難されます。Aさんの見返りを求めない行為は、Bさんに「借り」の気持ちを生じさせます。

3 謝恩を要求しない
これは1や2と同じものと思いますが、「罪悪感」「借り」「恩」で繋がっているのが、日本の社会なのだといいます。またこういった日本的な社会は、人と人の繋がりが容易に切れない社会だといいます。個々の契約に基づいた、合理的な結びつきを重視する(契約がなくなれば人間関係は解消される)欧米型社会と異なる点です。

著者は日本人のこうした特徴を欧米人と比較して劣ったものとしてみるのではなく、戦後の「個人」や「個の自立」を追求してきた教育(タテマエ)と、「日本的マゾヒズム」(ホンネ)のギャップに気付いてそれらを統合し、新しい自我を確立していくことが大切だと説いています。

1982年から早30年。何が変わって何が変わっていないのか…。

雨のなかの紫陽花








日本的マゾヒズム

2012年06月05日

手元に届いた『ジェーン・エア』のページを繰り、映画を反芻しながら、東西の女性像の違いのようなものをあれやこれや考えていました。

5月31日付ブログでご紹介した『日本人の阿闍世コンプレックス』小此木啓吾(著)のなかに、こういったくだりがあります。米国人女子学生の発言で、「ボーイフレンドが約束を反故にしようものなら、感情を露わにしても自分への敬意を払わせる」というものです。(このあたり、私は境界性パーソナリティ傾向の人はこういった自己主張の素質があるように思います。)

著者は、欧米人にとっての嫉妬の感情は、所有権の侵害に対する正当な権利の主張であるのに対し、日本人にとっての嫉妬は、「慎みのない、はしたない」感情なのだと指摘しています。

確かに、これは男女限らずに多いと思うのですが、例えば配偶者や恋人など親密な間柄の人が自分の誕生日を忘れていたとしたら、一体どのぐらいの人が抗議するでしょうか?本当は寂しいのに、「別に気にしていないよ」という人はまだまだ多いと思います。「誕生日なんて何でもないし…」とか、「彼(彼女)は忙しいから…」という発言もよく耳にします。

こういった日本人の傾向を、著者は「日本的マゾヒズム」と呼び、この日本的マゾヒズムが人や組織、社会、政治を動かす大きな原動力、支配力となっているとのことです。

ここがポイントなのですが、この女性的かつ日本的マゾヒズムは、「ただやられっぱなし」という訳ではありません。自己主張を押し殺している深層には、「こんなにしているのだから、いつか相手は振り向いてくれる」という期待を孕んでいるといいます。そしてこの「密かな期待」が、相手に「罪悪感」と「甘え」と「恩」の気持ちを生じさせるのです。この日本的マゾヒズムの特徴については大変面白いので、またの機会にご説明しますね。

神田界隈







初夏の対策

2012年06月04日

6月ともなると湿度が増し、空気がまとわりつくようになってきました。今年の夏も、いやこれからずっとと言うべきなのでしょうが、なるべく電力に頼らずにいかに夏を快適に過ごすかが問われそうなので、今日はいろいろ調達に行ってきました。

まあ、例年なのですが、押し入れの中の除湿剤、防虫剤、アリ撃退剤、キンカン、蚊よけシール、首に巻く保冷剤など、色々購入しました。何でも衣服に一噴きすると冷却効果のある薬剤なども売っていましたが、昨今は実にいろいろあるのですね。

なんだかこのように書いていて、あれれ、強迫的?神経症的?と思わなくもありませんが…、蚊、ムカデ、アリ、ダンゴムシ、ヤスデetc.がとりわけ多いところに住んでいるので仕方ありません。さて、いかに健やかに夏を乗り切るか…。後は鰻(?)なども必需品ですが、今年は品不足で高級品化しているのでありつけそうにありません。鰻重一つ3,000円なら、どうせ量も少ないだろうし、別のものがいいなと。

節電節電と言っても、体力のあまりない方などは、冷房など極端に我慢しませんように。何事もほどほどが大切ですし、人によって体や環境は違います。

あじさい
↑ 紫陽花は一服の清涼剤ですね。これは最初、ほんの小さな鉢植えだったんです。
それでは、今日はお休みなのでこの辺で…。今夜はファーストフードに、X-MENでも観る予定です。たまにはだらりと。



作品の中の女性たち

2012年06月03日

何年ぶりでしょうか。
昨夜は映画館に行きました。数年ぶり?約10年ぶり?の日比谷シネシャンテ、です。もうこの頃は、スピーカーを良くすれば家で十分楽しめるのですっかり映画館から遠ざかっていました。しかし…。違う。風景が全く違う。人の顔も違う。女優さんたちの顔の皺も陰影もリアルで(だからこそナチュラルで美しく)、安心しました。

鑑賞したのは「ジェーン・エア」。古典もの、文芸ものは、衣装やインテリア、エクステリアなどの時代考証を観るのが好きなのと、何より捨ててはおけない内容だったので公開初日にネットで予約をして行ってきました。そして今日は早速アマゾンでブロンテ姉妹の本を注文しました。

「ジェーン・エア」は19世紀半ばのビクトリア調時代に出版され、物議を醸した作品とのことです。主人公のジェーンは別に器量よしのヒロインではなく、質素で、自由と自立を求め、しかしながら階級の異なる男性に自分から求婚するという、当時では考えられないほど大胆で、真の意味で自分を大切にできる女性です。

今回の映画作品では、「アリス・イン・ワンダーランド」の若いヒロインが演じていました。抑制して落ちついていてしっかりと芯のある女性像でしたが、今の時代ならばややもすると「頑な、暗い」などと評価されるのではないか、と思いました。「女は愛嬌」というのとは、全く異なります。この世の中、もう少しこういう女性が増えてもいいんじゃないか、と思います。

まあ、とにかく、大ロマンスなので身も心もゾワゾワし、すっかりボーッとしながら帰りの電車に揺られていました。後は本が届くことを心待ちにしています。

ジェーン・エアのサムネイル画像





支援の形

2012年06月02日

昨夜は神田のとある居酒屋さんにでかけました。

昨年の3月12日、長野県の栄村でも震度6強の地震があったことが知られています。東日本大震災の翌日に起きたこの地震の被害も凄まじく、村はまだ復興の途上にあります。私が訪れたお店とは、「ふるさと酒場さかえむら」という、栄村の食材や郷土料理で復興の応援をしようというコンセプトのお店です。都内の大学と村の協力で運営されています。

さてお料理ですが、村で採れる山菜料理がメインで、たいへん素朴でえぐみと苦みのある大人向けの料理です。あけびの蔓とか、行者ニンニクは初めて食べました。この他、村のお米で炊いたおにぎりや根曲がり竹のお味噌汁などもあり、このお味噌汁は具だくさんでとても美味しかった!食事は全般的にボリュームが期待できないのが残念なところですが…。

こういった復興支援のスタイルのお店が、今後増えていくといいなと思います。

山菜料理
↑ 食べかけなのでセピア色に…。




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